島唄
私は、かなりのおばあちゃんっこです。
5月14日
そのおばあちゃんの米寿のお誕生日でした。
昭和元年、
大正15年生まれのおばあちゃん。
「おばあちゃんは戦中うまれだから・・・」
と、モノはどんなものでも捨てれず大切にしまっておき、
外食も滅多にしない。
昔、駅弁を買うとついてきた半透明の
プラスチックの水筒ってご存知でしょうか?
紙コップくらいの量しか入らなさそうだけど、
一応小さなコップがついているお茶の水筒です。
そんなに強いプラスチックじゃなく、
今なら1回ですぐ捨てられるような水筒を、
おばあちゃんは買い物に行くときとか、
私を公園に連れて行ってくれるときとか、
いつも家のお茶をその容器にいれて
大事そうに私にくれたのを記憶してます。
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高校を卒業した頃、
おばあちゃんと2人で沖縄旅行に行きました。
大学合格のお祝いにと、
おばあちゃんが連れて行ってくれた旅行はパックツアーで、
おばあちゃんと同じような年代の方がたくさん
一緒のバスに乗って観光しました。
パイナップル畑や黒糖工場とともに
観光ルートとして訪れた健児の塔で、
草が生い茂っていた碑の裏側にまわり、
知人の名前を探している方がたくさんいらっしゃいました。
おばあちゃんは戦争のことをほとんど話しません。
おばあちゃんが昔、小学校の先生をしていたのは、
私は国語が好きだからと思っていましたが、
戦地に行くのを免れるからだと初めて知りました。
そして、ぽつりと、
「戦争はほんまにいややわ・・・」
とおばあちゃんがつぶやいた言葉はとても重みのある言葉でした。
今、島唄をゴスペルレッスンで練習しはじめています。
うちのおばあちゃんより15歳ほど下の生徒さんが、
「先生、島唄うたいたいです」と昨年言ってきてくださいました。
島唄の聴きなじみのよいメロディーは、
子供にも心地よいらしく、
曲を流していると今までのどの曲よりも
娘がごきげんに歌います。
島唄
〜本当の意味〜
http://www.youtube.com/watch?v=DKB41krUnVU
しかし、こんな綺麗なメロディーの裏に、
こんな悲しい歌詞がこめられているのですね。
戦争を経験した世代と、
わが子やその子孫まで平和に暮らしてほしいと願う世代の
混在したサンクスだからこそ、
歌いたいなと思っています。
笑顔のある未来を求めて、
ちっぽけな自分ができること。
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