JUNKOのゴスペル西遊記

人とのつきあいが疎遠な時代になりました。 ゴスペルを通じ、楽しいことも面倒なことも全部ひっくるめて、 仲間と感動を味わえる場をつくりたい。 次の世代へ、そんな人間づきあいを伝えたい。 こんな夢をもって、ゴスペルの旅に出ています。

こんにちは、赤ちゃん

あたりはすっかり秋模様ですね

日増しに色づく木々を見て、
昨年の臨月の頃を懐かしく思い出します。




B.B.の誕生した11月2日のこと。

いつかB.B.にも話してあげたいので、
しっかり思い出しながら書き残しておこうと思います。



***************************************


2008年10月29日(水)

出産予定日4日前。
かかりつけの産婦人科へ検診に行く。

少し赤ちゃんは降りてきているみたいだけど、
子宮口の開きはまだ1cm未満。
(分娩直前=子宮口全開大で10cmになる)

「予定日より一週間くらい遅れるかもねぇ。
どんどん歩いてね。」
とお医者さん。



10月31日(金)

予定日2日前。
今日も、モリモリウォーキング

体調に変化なし。

今か今かとドキドキしてくれている両親や祖母に、
予定日が遅れる可能性が高いことを電話する。

あらぁ、そうなぁんと、早くに会いたい感じが
受話器を通して伝わってくる。



11月1日(土)

予定日前日。
よいお天気
明日は、いよいよ出産予定日。


実は、昨晩布団に入っている時に陣痛らしきものがあった。

『 らしきもの・・・ 』

そう、
初体験なんで分からない、自分の体なんだけど・・・

これ陣痛?
誰かおしえて?っていう感じ。
痛いような、気のせいのような、軽い痛み。

でも今まで経験したことのない感じだったので、
本能的にメモをとっていた。


深夜
1時08分30秒〜1時08分50秒
1時13分00秒〜1時14分08秒
1時23分54秒〜1時24分24秒
1時29分45秒〜1時30分30秒
1時35分28秒〜1時36分14秒
1時41分25秒〜1時42分07秒


う〜ん、陣痛にしては不規則。

その後寝てしまい、
朝、目が覚めるまで数回痛みが来たのを覚えているが、
睡眠が勝った模様。

起きてからも、あれは陣痛だったんやろか・・・
という曖昧な感じ。

今から考えると、前陣痛だったみたい。


そして、この日も晴天の下、もりもりウォーキング
昼から旦那さんも仕事を早くきりあげて
一緒に歩いてくれる。

昼間の前陣痛は、合計でもまだ3〜4回ほど。
やっぱり予定日より遅れそうだなぁと感じる。

明日予定されているゴスペルコンテストを聞きに、
天保山まで行こうかなぁ・・・
天保山で陣痛始まったら、車で産院までどれくらいかなぁ・・・
と、今から思うと無謀なことを考えていた

     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

夕方になっても、体の様子はあまりかわらず。
夫婦でゆっくりできる最後のディナーをしようかと、
車で40分ほど走る



「まぁ、大きなおなか、いつ予定日ですか?」
とお店の方に聞かれ、「明日なんです〜」と答えると、
ギョッとびっくりされる。

     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

食事中は事なきを経て、無事帰宅。
時計は21時をさしていた。


なんだかんだと片づけをし、
フットバスに入って下半身を温めはじめた途端、
やってきましたよ昨日と同じ痛み


おなかの底の方で、除夜の鐘をつくような・・・
寄せては返す波のように、くるぞぉ〜くるぞぉ〜〜って
痛みがやってきて、そしてす〜っと去っていく。

早速メモの用意


23:00
23:10
23:20
23:30
23:40

ん?びっくりするくらいきれいに10分刻み。

その後、深夜0時半まで7分刻みが継続するので、
産婦人科に電話してみる。

「初産だからねぇ・・・
産まれるまでまだかかると思うけど、どうする?
来院されても、また帰宅の可能性もあるし、
家でもうすこし待ってみる?」

な〜んて、結構のんびりしたお返事が返ってきましたが、
旦那さんのいる間に移動しておこうと思い、
シャワーを浴びてから産院へGo

     ・
     ・
     ・
     ・
     ・

深夜1時半、産院に到着。

内診の結果、子宮口がまだ1cm。
陣痛あり、赤ちゃんも下に降りてきてはいるが、
あと24時間くらいかかるだろうとのこと。


「どうする?
いったん家に帰る?」
と聞かれるが、これからが体力勝負

「もう泊めてください〜」
と、お願いする。


深夜2時 入院。

陣痛6〜7分間隔。
まだまだ、余裕な感じ。

特別室を頼んでいたので、
付き添い用ソファベッドのある個室に入る。
旦那さんと一緒なので安心。



深夜2時〜3時

陣痛6〜7分間隔継続。
やや強くなってきたが、まだ耐えれる。

なんせ、これから24時間がんばらなきゃですから。



深夜3時〜4時

旦那さんは、本日のゴスペルコンテスト出場に向けて仮眠。
私もこれからのB.B.出場に向けて仮眠。

・・・と思いきや、全然寝れません

いやはや、結構強い陣痛になってきましたで、これ。
私の辛抱が足りないのかな・・・
と、歯をくいしばりながら時計をみると、
もう2〜3分間隔の陣痛

これ、もう後半戦やおまへんか


なんぼどこでも寝れる私でも、これでは寝れません。
隣で旦那さん、いびきかいてます・・・



早朝4時

もう声を押し殺すのも限界で、旦那さんを起こす。

やや眠気眼ながら、びっくりして飛び起きる旦那さん。
がんばって、ずっとマッサージしてくれる。
旦那さんが整体師でよかったと感謝しながら、
呼吸法で陣痛の痛みをのがす。


早朝4時半

出血。
ナースコールで、子宮口4cm確認。

「呼吸法上手ですねぇ。
思ったよりもかなり早いので、そろそろ分娩台に
あがる準備をしましょう。」

助産師さん褒め上手です。
私、勉強になります。
にわかに周りがバタバタし始める。


ちなみに概念はソフロロジー
呼吸はラマーズ法を参考程度に、
一番リラックスできる呼吸法を探しながら実践してみた。



早朝4時50分

急に、いきみたくなる
「いきむ」とはなんぞやと思ってましたが、
今までとは全く違う陣痛に襲われるので、
「これのことか」とすぐ分かる。


なんせふんばらずにはいられない。
これをふんばらないでやり過ごすって、
いったいどこに力を逃したらいいのん


おなかの中の赤ちゃんが、
子宮がどんどん収縮して苦しくて
どっかやわらかいところ(逃げるところ)を必死で探してるイメージがした。


この頃の陣痛は、もう目が飛び出そうな程苦しかったが、
おなかの中で頑張ってる赤ちゃんと、
一生懸命腰をさすってくれる旦那さんとの
共同作業だと思うと耐えられたし、
実は、たまらなく幸せな感じもした。
私って、どMだったのかしら・・・



早朝5時

LDRに入る。
子宮口8cm

個室からLDRまで距離はなかったものの、
歩くのは大変
陣痛の合間の数分をねらって歩く。



早朝5時20分

分娩台の上。
もうまな板の上の鯉状態。

子宮口10cm
途中で破水。
「いきんでOK」のお許しがでる。


今までいきんではだめだったので、
一瞬、気が楽に。
でも、ここまで超スピードで進んだ
私にとってはここからが体力勝負だった。


陣痛1回(1〜2分)の間、
ゆ〜っくりなが〜い息をしながら
子宮口をつきあげる方向に、ぐ〜んといきむ。

これ、なかなか難しい・・・
しかも結構体力要ります。


何回いきんだんだろう・・・?
時間にすると1時間半近く、
回数にするときっと30回くらいか。

意識朦朧として、目をあける力がなくなってきた頃、
女医さんに体をたたかれ
「もういきまなくていいよー、リラックスリラックス









その声の数秒後・・・









おんぎゃあ〜おんぎゃあ〜



11月2日 6時43分

とっても大きな泣き声とともに、
B.B.と念願のご対面をすることができました。

ずぼっと出てきた瞬間、
「あついてない。女の子だ
と思ったのを覚えてます。


そして、感極まって涙するのかと思いきや、とても冷静。
もちろんものすごく嬉しいのですが、これだけのことをしながら、
目の前で泣いてるBabyが自分から出てきた実感が
あまりないというのが本音でした。


ちなみに、旦那さんは大喜びで両親にすぐ電話をしましたが、
あまりの喜びに性別を確認せず電話しちゃったそうです。


へその緒を切る旦那さん。



そして、すぐカンガルーケア。

赤ちゃんって、産まれた直後にひとしきり泣いた後、
静かになるんですね。
小さい体温が、たまらなくいとおしい。

唇がぷくっと腫れてたので、
「あれっ いかりや長さんみたい 大丈夫かしら・・・」
と心の中で驚いたのを覚えてます。



後産(胎盤を出す)や、会陰縫合(会陰切開を少ししました)を行った後、
初の3人ショット

まだ分娩台の上です。



そして、初授乳。

出産という一大イベントが終了しましたが、
これがママのスタート合図。
ゆっくりしてる暇はないのです〜

私の場合、入院中ずっと旦那さんも一緒に宿泊してくれたので、
自分の体を癒しながらも、
完全母子同室を頑張ることができました。

そして、母親になった実感は、ふつふつじわじわ湧いてきて
3ヶ月くらい月日を要しました。



妊娠から1年と10ヶ月を振り返って、
妊娠〜出産〜育児
大変なことは多いですが、
女性に生まれてきてよかったなぁというのが
今の気持ちです。


B.B.も、何十年か後に
同じ経験をするのかな。



*********************

にほんブログ村 音楽ブログ ゴスペルへにほんブログ村 マタニティーブログ 自然出産へ
ゴスペルブログ村 自然出産ブログ